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こんばんは。
2008年はあと一日でおわってしまいますね。
最後の画像は 私の別の創作意欲を湧かせたこの一枚!
え?だめですか?UPは?

お正月になったら削除しますから許してください。

この一年・・・

何やっても飽きっぽい私が、ビョンを見つけて以来、まっしぐら!
今年もテンションは高止まり安定のままで終わろうとしています。

それにつけても、ブロガーの端くれとして、ここに訪れてくださった方々にお礼を伝えなければ!
どうもありがとうございました。

はっきり言ってそんな皆様のおかげでブログを続けてこられたわけでして
無事に一年 ビョンLOVERの皆様とともに一年が無事に過ぎようとしています。


日々ビョン関連を妄想することが日課になっている私ですので
ビョンをあ~して、こ~して、あ~なって、こうなって・・・
そんな中でも形になるのはほんのわずか。
その中のひとつが今 創作中の「HOME」です。

お忙しい時期に読んでくださり感謝感謝です。

2008年中に少しすすめようかと思っていましたが、本日仕事が終わり、もう書く暇ありませんね・・・ははは
明日一日 バタバタです!!


正月休みに続きがんばります!

私のどうでもいいようなつぶやき、たまに形になる創作をごひいきにしていただき、
本当にありがとう~~~

2009年もどうぞ宜しくお願い致します。m(__)m

そして告知です。

私、ブロトモすいかちゃんちでカウントダウンリレー創作のお誘いを受けまして、
じゅの家の年末のご挨拶は今日が最後になりますが、カウントダウンは すいか家で
うろうろしているでしょう。

お時間のある方はぜひご一緒に!


すいか家カウントダウンリレーライブはこちらです


それでは皆様、よいお年を。

新春ご挨拶の次は HOME6話 から行きたいと思っています。

よろしくね~~~~
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by juno0712 | 2008-12-30 22:30

HOME③

☆帰宅後加筆修正するかも・・・12/29 7:57

皆様 いよいよ暮れも押し迫ってまいりましたね。

新年の準備は進んでますか?
私は30日まで仕事でございまして、まだまだぜんぜん進んでおりません。
毎年31日にがーーーーーっとやって、紅白歌合戦のときも台所におります。
2009年の鐘の音を聞いてもまだまだ台所にいるでしょう。今年も。

そうそう、体調をくずしてる方がいらっしゃるようですが、いかがでしょうか??
本当に無理なさらぬように。
今年中に治す!なんてこたぁいいんです。
せめて来年2月のファンミ!これを目標に体調管理いたしましょうね。

ところで・・・
VOGUEニッポン見ましたね??
あれを!
いや~びっくりしました~
Wの彼も最高で、注文したんですがまだ手元には来てません。
あの彼も萌え萌えだったのですが

VOGUEの彼・・・
いいんですか?
あそこまで見せて???
日本人のために彼がセレクトしただなんて・・・
いや~一部の日本人ファンの心理知り尽くしてるわ~
ありがとう~
ぐっじょぶ!!
見せたいのね~裸を。
そうそう、鑑賞に堪える体を作ったのですから
見せてくださって本当に感謝です。
しかもあそこまで!
(他の写真ももちろん素敵だった!)

そんなわけで・・・私、HOME三話をどういう出だしにしようか迷ってましたが
だって二話の終わり方は あれはあれで終わった・・・でもよいと思ってまして。
でもビョンホンさん、頑張ってくださいましたので私もやっぱり書くことにしました。

ってことで、創作の中のJEWELさんには喘いでいただくことにしましょう~!るん♪

☆本日は三話から五話までUPしております。
カテゴリーからもいけますのでよろしくね。
相変わらず長いので携帯の場合はフォント最小ですね。すみません。

HOME③はこちらから~
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by juno0712 | 2008-12-28 23:40 | 創作・HOME

HOME④

「今日はあなたはどうする?」
「まだ連絡がないから何もできないわね」

残念そうな顔をしながら彼は おいしかった・・・、とつぶやくと食器をシンクに持ってきた。
「俺の撮った写真でも見る?」
「あ、もし君の仕事の邪魔でなければ」

自分のバッグからデジカメを取りに行きながら彼が言った。

本当は小説の続きを書く予定にしていたが私は写真家という彼の証拠を確認したかった。
彼を疑っていたわけではないけれど、それをどうしても見ておきたかったのだ。

彼のデジカメをUSBでつなぎ彼の撮った画像達が私の目の前に広がった。
ロケハンしながらとにかくデジカメで撮りまくると言っていた。

それはボリビアの風景だった。
ハイビスカスの赤い花。
真っ青な海。
その風景に映っている人たちの南米独特の混血の彫りの深い顔。
インディオの血、アングロサクソンの血、またはそれらが絶妙にまじりあった顔つき。
褐色のその肢体はなんてセクシーなんだろう。

ただそれらの写真は幸せな光景かといわれたらそうではなかった。
彼の切り取る画像はスナップ写真のように自然だったが
何枚も見ているうちにその写真たちが何かを私に語りかけ まるでドキュメンタリーを見ているように思えた。
南米に対しては一般常識しかなかったが、中には貧困の中で虚無感の漂う顔をした老人の顔もあった。
観光に使えるほどのこの美しい自然も中途半端に置き去りされている。

途中で「タバコを吸っていいか?」と彼に聞かれ、私は居間のテレビ台のところに灰皿があるから、と伝えた。
もちろんその灰皿も昔の男のために私が用意したものだったが、何か今はそういうことに
気を使う必要はさらさらないような気分になっていた。

彼はゆっくりと特に解説もしないで画像を見せてくれた
私も何も聞かずに彼の見せてくれるままにそれらをみつめる。
すると今度は子供達の画像が続いた。
薄汚れた顔、粗末な衣類。はだしの子供もいる。
だけど彼の撮った子供達は皆きらきらと瞳を輝かせて、撮って!と言わんばかりに彼のレンズに向かって笑っている。
そのあどけない子供達の笑顔を何枚も見せてもらいながら私まで笑ってしまう。
子供の笑顔にはイデオロギーとか、政治的な何かとかひとつも関係ない。
見知らぬカメラマンが自分たちを撮ることがものめずらしくて きっと彼のまわりに大勢の子供達が集まってきたのだろう。
だからこそ、その写真の一番奥には悲しさがつきまとうような気がした。
彼の写真に魅せられて私は何枚も見続けた。 

携帯が鳴った。
片岡からだった。
片岡に昨日経緯を伝えておいたのだが、彼はなぜ私がその写真家のバゲッジの行方を気にするのか理解できないらしく不審げに私に尋ねてくる。

「あ~いいから、いいから」そう言って私から電話を切った。

H出版に成田から連絡が入り、彼のバゲッジがみつかり、成田に届いたらしい。

「よかったね。あなたの荷物、南米に戻って2日ぶりにやっと持ち主のところに戻ってきたわね」

彼はその知らせを心から嬉しそうに言った。
商売道具のカメラ・・・それに彼が一番心配していた形見のカメラが手元に戻ってくることがとても嬉しそうだった。

彼の持っている英語の路線図を二人で見ながら、品川から成田までの行き方を彼がわかっているのかを確認した。
そしてカードが再発行されるまでの10日間、とりあえずのお金を彼に渡すために、近所のコンビニまで彼と一緒に行くことにした。

7月の暑い日差しの中、コンビニに行くまでの道を二人で歩きながら、
私たちはどちらからともなく話した。

相変わらず彼は寡黙ではあるけれど、さっき見せてもらったデジカメの画像の鮮烈さが
私を捉え、少し尊敬の念を持って彼に聞いた。

「すてきな写真ばかりだったわね」

「ありがとう」

「デジカメにあれだけいい写真がたくさん収まってるんだから、これから取りに行く仕事用のカメラの中にはもっとすてきなのがあるってことよね」
「私、ちょっとあなたを見直した」

(無名のわりにはすごいじゃない)
そう言いたかったけど、それは黙っていた。

「それほどでもないよ」

彼はそう言うとまた会話が途切れた。
彼の履くスニーカーは革製のものだったがひどく汚れて、つま先のあたりは擦り切れていた。
たった一人で、被写体を求めてどれだけ歩き続けてきたのだろう・・・

「シロウトが撮るんじゃ同じ風景撮ってもちがうでしょうからね。」

私が何度も彼の写真を褒めたせいか、彼は何かしゃべらなければいけない、とでも思ったのか ゆっくりと話しはじめた。

「あの雲を見て」
彼は私たちの真上にぽっかり浮かんだ雲を指さして言った。

「何色に見える?」
「え?白・・・でしょ?」
当たり前のように私は言った。
「よく見て。一番上あたりは青空と混じった色。少し下に下がると真っ白。だけど真ん中あたりはグレイがかってて・・・もっと下は薄紫みたいに見えない?」

「ああ・・・そういえば」

柔らかく響く低い声が心地よくて私は素直に彼の話をじっと聞いていた。

「あの微妙な色目、それ今 街で売ってる少し高級な一眼レフのデジカメなら君でも撮れるよ」
「今はアマチュアでもグレードの高いカメラ使ってるからね」
「でも僕たちプロはただリアルな色目だけ撮るんじゃだめなんだ」
「簡単に言えば、光・・・カット割、構図・・・それ次第で 受け取る側のイメージだって 悲しげな雲なのか のんびり平和そうな光景なのか違ってくるよね? つまりどう料理するかはカメラマンの感性とセンスかな」

「あなたにはそのセンスがあると思う?」

「多分」

私の質問に彼はすぐにそう答えた。

その言葉に私は歩きながら彼をみつめた。
彼の中の静かな自信・・・
端正な横顔をみつめながら私は思った。
そうよ。
私の選んだ男は仕事に対して自信を持っていなくちゃ。
私は心の中でそう思った。

とりとめもない話をしているうちにコンビニに着き、私は10万円を下ろして彼に渡した。

「気にしなくて大丈夫。ちゃんと返してもらいますから」

「なんかヒモみたいだ・・・」

「やだ!ジゴロなら好きだけど、ヒモはいらない!」

そう言いながら私たちは笑った。

「成田まで、大丈夫よね?」
彼は「YES」と言いながら 私の手書きのメモを見せた。

「ここをまっすぐ行けばもう品川駅だから」

ありがとう、と彼は言うとコンビニの前に立つ私に一度振りかえってにっこり笑うと、駅に向かって歩き出した。

「私の家まで道おぼえてる?」

彼の背中に向かって大きな声でそう言うと彼は大丈夫!とでも言うように親指をぐっと立てる。

(帰ってくる・・・?)

そんな気弱なフレーズを私につぶやかせてしまう彼の後姿を見つめた。

家に戻ると、何かが足りないような空虚な部屋で私は仕事を始めた。
彼と寝て、少し彼を知って私の心の中に確かにしっかりと存在している彼。
私は男としりあったばかりの甘酸っぱさに気恥ずかしさを覚えながらパソコンに向かった。

彼はなかなか帰ってこなかった。
私は夕食を作り、一人で食べ、そしてまた仕事をした。
不思議なくらい仕事がはかどる。
いつものように、韓国人の新しい彼が私の仕事のモチベーションを上げていることに気づくとタイピングしている手を休めてふふっとほほ笑んだ。

彼の携帯電話は日本では使えないようだったので、仕事用に持っている二つの携帯のうち、一つを彼に渡したのだが、何も連絡はなかった。
どういうわけか彼は必ず私の家に戻ってくるに違いないと思っている私がおかしい。
すっかり夜になっても彼はなかなか帰ってこなかったが、私は淡々と小説を仕上げ、シャワーを浴び、またPCを開いて続きを書き続けた。

夜中の一時頃になって彼が帰ってきた。
大きなバゲッジと黄色いポリ袋 二つ。
その買い物袋がドンキホーテのものであることがすぐにわかった。

彼は成田に行く前に新宿という街に興味があって下車してみたという。
出かける前にデジカメを持っていったことは知っていたが、つまり私の教えた成田までのルートは完全に無視して、彼は自分で路線図を見ながら街を探索していたようだった。
そして面白い店をみつけた、と言ってドンキホーテの買い物袋を見せてくれた。
その中にはジーンズ、Tシャツ、コロン、スニーカー、下着数枚などこれから日本で暮らすために彼が必要と思うものを買い込んできたらしい。
そしてチューブ入りのコチュジャンも何本もあった。
「今度おいしい鍋を作ってあげるよ」そう言って得意げに私に見せた。
彼は様々なものがごちゃごちゃと陳列されているその店の作りがたいそう気に入ったらしい。
「なんか韓国の市場にいるみたいな気がして、思わず、この店を撮っていいかってお店の人に聞いたよ」
そしてデジカメに収められたすこし暗く見える何枚もの店内の写真を私に見せてくれた。

彼が求めているのは銀座や青山などの洗練された街ではなく
すこし下世話で、猥雑で、ものに溢れすぎてる中で一つを選択することに苦労するような東京という街。。。そんな光景を撮ろうとしているのだろうか?
それとももうずっと帰っていない故郷をふと懐かしく思って撮ったのだろうか?

彼は買い物のあとで、成田に行き、みつかったパスポートを提示してバゲッジを受け取り私の家に彼は戻って来た。

夕食もどこかで済ませてきたらしく、買い込んできたビールを冷蔵庫に入れるとさっそく彼のために与えた部屋にバゲッジを持ち込んで中を開いて中身を広げ始めた。
私はその作業にとても興味が湧いて彼の部屋の隅で見ていた。

何台かの一眼レフデジタルカメラ、レンズ数種類、三脚、バッテリーやUSB、SDカードなどがきちんと整理されてバゲッジに並べられていた。

私は彼のバゲッジの中の透明の大きな袋の中に包帯や、バンドエイドやクスリそして注射がたくさん入っていることに気づいた。
それを手にして私は言った。

「やだ。この注射針は何?」

「ああ それね。いつも税関でひっかかる」

私の手の中のそれらを見て彼は言った。

「けっこう俺の仕事もリスクが多くてね」

彼は荷物を整理する手を止めないまま話を続けた。

「カメラマン仲間でね。去年 中国のず~~っと奥のある一族を追ってた先輩がいたんだけど、そこで彼、怪我をしたんだよ。崖から落ちて」
「怪我自体は足の骨折と打撲で、あとちょっとひどい擦過傷。それでその村の一番近くの病院に入院して、手術して命にはまったく別状なし」
「その連絡を本人からもらったとき、あー無事でよかったと思ったんだ」
「それが・・・」

彼は一瞬 思い出すかのような遠い目をして言った。
そしてバゲッジの中から衣類がたくさん詰まった袋を取り出してその中に顔を突っ込むとうっと顔をしかめた。

「すごい匂いだ・・・」
「洗濯機・・・貸してくれる?」

いたずらっぽく笑みを浮かべる彼に私もつられて笑った。
私は手を差し出して笑いながら彼から袋ごと洗濯物を受け取った。

「それでどうしたの?彼は」
そう話を続けるように促した。

「その二週間後に彼は死んだんだ」

「え?」

「原因は院内感染。初歩的な医療ミスだよ。」
「辺境の病院だからしょうがないのか?って言えないだろ?死ぬはずのない人が簡単に死んでしまうんだから」
「衛生状態とかほんとに俺が行くあたりはすべて レベルが相当低い」
「医療の根本的なレベルがね」
「だから 俺はどこ行くときもとりあえず、医者をやってる友人から抗生物質と業務用のバンドエイドをたくさんもらって必ずもって行くことに決めてるんだ」
「ちょっと怪我したって怖いからね」
「蚊にさされて、それを掻きこわして、その傷口が化膿したり」
「意識がない、限りは病院になるべくかからないで済むように怪我にも気をつけて、体調にも気を使ったり」
「ああいう場所で撮影するからには自分の身は自分で守らないと。エイズからも怪我からも病気からも」
「そんなわけで、俺は安全です!って君にはわかってもらいたくて昨日は・・・」
そう言いながら私を見てほほ笑んだ。

彼の体がすばらしく鍛え上げられてることはそんな理由があったのかと妙に納得して私は彼を見た。

「ふ~ん・・・あなたの仕事も命がけなのね」

そんな大げさなもんじゃないけどね、と彼はぼそっとつぶやいた。

「でも、そういう場所に行かずにはいられないのね」

「うん」
「撮りたい。人を」
「一生懸命生きてる彼らを撮らずにはいられない」
「今日 無事に生きててよかったっていう表情。 いくらもうかった、とか明日はもっと成績よくなろう、とか野心みたいのがなくてね」
「生きていくだけでせいいっぱいな生活なんだけど、だからこそ家族が肩寄せ合って生きてるし。それに・・・文化的な生活してる俺たちには想像もできないような五感が発達してるのに感心したり」
「過酷な日々なのにたくましく生きていくのを見てると誰でも感動するよ」
「一緒に暮らして家族みたいに大事にしてもらったりすることもあるんだ」
「撮影が終わるとお互い離れがたくて泣いちゃったりね」

カメラのレンズを一つ一つチェックしていた彼は ふと手を止めて思い出すように言った。

「でも」
「どっかで俺、彼らのほんとのところ見てないのかもな」
「生きていく辛さや幸せ、それをファインダー越しに覗いているだけで、絶対にまじろうとしない意識というか・・・まだまだきれいごとしか撮れてないというか・・・」

彼は遠くをみつめるようにそう言うとバゲッジの中身をていねいに取り出してカメラを覗き込んでシャッターを何度も押しながらひとつひとつうなずく。

さっき見せてもらった彼の撮った写真。
デジカメに収められた何枚もの写真・・・
それらはすべて暖かかった。
彼の冷めたような言葉とは裏腹に優しい目線を感じた。
シロウトの私でさえそう思ったのだ。

「ねぇ、ほんとのところ見てないんじゃなくて、客観的に見ようとしてるんじゃないの?」
「あなたの写真は全部見たわけじゃないけど、厳しい現実の中でも、彼らはずっと泣いてるわけじゃない。泣いてるわけにはいかないのよね。それを受け入れて、生活して。そんな生活の中で、たわいないことで笑ったりする、そんな一瞬を撮ってるよね」
「LIFE GOES ON でしょ?」
「すごくクールなのに、すごく暖かいと思ったわ。私」

一気に言う私に彼はふふっと笑って私をみつめた。

「嬉しいよ。そんな風に見てくれて」
「なんかすごく素敵な人と出会えたのかな。俺」
そういって彼は私を見てほほ笑んだ。
「だから言ったじゃない。あなたは私と出会えてよかったのよ」

「そうだな。その通りだ」

彼は私を見つめると私の後頭部に手をまわして自分の方に引き寄せた。
そしてキスを待っている私を少しだけ待たせて・・・そっと唇を合わせた。
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by juno0712 | 2008-12-28 23:39 | 創作・HOME

HOME⑤

その日以来、彼はホテルを取らず、日本での撮影の間は私のうちで過ごすことになった。
もちろん私が彼にそう申し出たのだが、彼は「いいの?」と申し訳なさそうに言った。
現実的に、彼はカードが再発行されるまではオカネがなく、私からすべて借りるしか
なかったので、どうもありがとう、と何度も私に礼を言った。

私としては利害関係もなく、私のモロに好みのタイプであり、SEXの相性も多分
すごく合ってる、そして何よりも期間限定であることが素敵だった。
彼とのつきあい、PART TIME LOVEだからこそ、一緒に暮らすことが楽しみに思えた。
キモチに何の負担もなかったから。

正直に言えばしばらく重い恋はしたくなかった。
二ヶ月前の恋に破れて以来、(自分から終わらせた恋だけれど)、それを境に急に増えてきた仕事、とにかく私の今の一番魅力的なものは仕事だった。

彼はカードが届くまで経済的なことをすべて私に頼ることをしきりに申し訳なさそうにしていたが、それは私にとっては大したことではなかった。
彼の着替えや小物を買ったレシートを彼にすべて渡すということで彼は納得したようだった。
私は彼がこの家で暮らす場合のルールを事務的に説明した。

私が自宅で仕事、小説を書いていること。
ほとんど夜型であること。
ひどい頭痛もちでしょっちゅう薬を飲んでいるが薬物中毒ではないこと。
締め切りを抱えてることが多いのでパソコンに向かっている私には干渉しないこと。
家で食事をしたかったらキッチンは自由に使っていいこと。
とにかく、私の手を借りる必要がなく、自分ひとりでできることなら自由にしていいこと。
ここに居ることがあなたの仕事をして行く上で支障をきたすことがあれば、いつでも出て行っていいこと。
等。

自由にしていい・・・と言いながらもそれは彼に暗黙のうちに「私に干渉するな」「仕事の邪魔はするな」と告げているということだけれど、彼は それらをまじめな顔で頷きながら聞いていた。

私は心の底で、彼が出て行かなかったことにほっとしていた。
この家でのルールをこんこんと説明されるなんて、私ならどうだろう?
いやじゃないかな?
突然親しくなった私、つまり赤の他人と暮らすことに彼は意外なほど抵抗がないように思えた。

彼は 「わかった。ありがとう」
そう言って私に手を差し出した。
まるで契約が成立したかのように。

もし、お互いの時間が合わないことや、暮らしてみて不都合を感じたら 彼にホテルに移ってほしい、と言うつもりだったが、少なくとも私は 彼が 私のところに帰ってくる・・・
その感覚がとてもココチよかった。
感覚的な仕事をしている彼だって もし この同居(パラサイトか?)が彼の仕事に悪い影響を及ぼしているのなら 彼自身からこの部屋を出て行くと思う。

つまり・・・
私たちはお互いに二人でいることがとても心地よく、ココロのどこかで相手を求めていたんだと思う。
私は彼がドンキホーテで買い物してきた衣類の奥に避妊具が入っていることにも気づいていた。
彼は私との共同生活の中に必要なもの、としてそれを買ってきたのだ。

(まさか・・・SEXだけが目当て?)

私はぷっと吹き出してしまった。
私も彼ももしかしたら実のところ目的は同じなのかもしれない。

どういう理由にせよ、この同居は今の私の仕事にはプラスこそあれ、マイナス要因はないことは確かなのだから。
そしてもし、ここにいる事が彼にとって何かマイナスなことがあれば、きっと彼はここから出て行くに決まってる。
そして彼がこの家に戻ってくることは・・・彼にとってもプラスだからに違いない。

もともと口数の多くない彼だったが、話をしていてとても面白かった。
彼は自分から饒舌に話すタイプではなかったけれど、彼が家に戻ってくると
仕事の手を休めて彼と話をした。

それは・・・私は作家としての、彼は写真家としてのお互いの仕事の話がほとんどだったように思う。
私の質問にトツトツと、でも誠実に話してくれる時間がとても好きだった。
私が仕事の手を止めて彼の話を聞こうとしているのを彼は気にしているようだったが
興味深そうなわたしの眼差しを見ながら彼は話をしてくれた。
海外の仕事での話とか
どんなふうな写真がすきかとか
尊敬してるカメラマンの話とか
彼がバゲッジの中で一番はじめに確認していたローライフレックスがその尊敬しているカメラマンの形見だと話してくれた。

何度か話すうちに 私の持っている強い上昇志向に比べて、彼はそういったことにはほとんど関心がないように思えた。
彼の中には 自分の撮った写真を人が見てどう思うか?という部分よりは
ただ単純に 彼の中で沸き起こってくるPASSIONに導かれて撮り続けてきた・・・
ただそれだけに注力しているようだった。
私とはいろんな意味でまったく好対照なところが面白く、業界は違ってもお互いプロとしての作品にかける情熱には話せば話すほど共通項が見えて、話が尽きることがなかった。

実際には私たちはよく会話していたようで仕事の話を当たり障りなく話しただけだったのかもしれない。
親しさの延長で彼が韓国の家族や友達のことや、幼い頃の話をしはじめると
私はそれには興味がない、とでも言うようにやんわりと制した。
お互いの個人的な環境やあるいは昔どんな恋人とつきあったかとか(本当は少し興味はあったけれど)そんなことを話し合ってそれぞれの思い出を共有しあう必要はない。
私たちはあくまで期間限定の中でたまたまそのスキマを埋めるような恋人同士。
むしろ、別れが来たときにそういった思い出がたくさんあればあるほど、
彼の深いところまで知れば知るほど、重荷になるに違いない。
別れた恋人の思い出を振り切ることは私だって簡単なわけじゃない。
私の日常生活・・・忙しくなる仕事をこなすことが今は一番私を充実させること。
それ以外のことには煩わされることはいやだった。
そして私たちの生活は私の思い通りに順調にスタートした。

彼と暮らすうちに、彼と言う人が怖ろしくノーマルなタイプなのがはっきりわかった。
両親に愛され、あるいは兄弟とにぎやかに幼い頃をすごしたんだと思う。
私は、と言えば、父を幼い頃になくし、その事業を受け継いだ母、そして兄、
家業で忙しい中で寂しい思いをしたことはあっても、親は親らしく私をかわいがり育ててくれた。
ただ成長するにしたがって奔放な私と母は対立することの方が多かったけれど。
私を型にはめようと中学からはミッション系の女子校に行かせ大学まで進学した。
絶対に反抗しない少女だった私は高校の頃から母に反発するようになった。
一日も早く大人になりたい・・・
そう思い続けて学生時代を送ってきたような気がする。
私が官能小説という母からすればとんでもない小説を書いて生活できていることは
何一つ恥じることはなかったけれど、もしかしたら、私が人よりSEXに執着しているのはある意味 母への反抗なのかもしれない。
もちろん彼とのこんな共同生活も母には内緒だ。

とにかく、私たちはたった三ヶ月、彼がこの家を出て行くまでのつかの間の恋だ。
つかの間の恋…
ゆきずりの恋…
そんな古臭い言葉がとてつもなく面映い。

こうやって私の家で暮らし、一緒に食事をし、SEXまでする。
誰が見ても恋人同士の暮らしぶりには違いないが
少し距離を置いた、クールな関係を私は彼に強要した。
彼は最初は私の求めているやりかたにとまどっているようだったが
世話になっている負い目なのか、すぐに私を尊重し順応してくれた。
私たち二人の生活が一ヶ月を過ぎるころには彼も私の生活のスタイルを完全に頭に入れてくれていて、それを邪魔することもなく、もちろん干渉することもなく、私も彼が
撮影のために家を出て行く時間を気にせず、帰りが遅くても心配することもなかった。
そして必ず彼は私の家に戻ってきた。

今の彼との暮らしももうすぐ二ヶ月になろうとしている。
彼は最初不規則な時間にいろいろなところを回っていたようだが、最近は夕方近くになると出かけ、翌朝早朝に戻ることが多かった。

彼が撮りたい場所をみつけたのか、どこを撮っているのか興味はあったが、私も小説の仕事の他に以前努めていた広告会社から突発的な仕事を頼まれ、睡眠時間を削ってパソコンに向かう日々だったため、彼にゆっくり聞く時間もなかった。

彼との生活は今のところまったく問題ない。
彼の熱いSEXは相変わらずで、私は彼が帰宅すると待ちかねたように意味ありげな視線を送った。
もちろん彼自身も同じように考えていたはずだ。
私は自分から誘い、彼を貪った。
いつもシテもらうSEXだけなんて私には考えられない。
私も彼の体を味わいたかったし、彼をイかせて、彼が喘ぐ顔を上からみつめる時は何か征服したようでとても幸せな気分を感じることができた。


また、頭痛に耐えながら眉間にシワを寄せてパソコンに向かう私を彼にデジカメで撮られたことがあって、私はその苦虫を噛み潰した顔がいやで彼を責めたりすることもあった。
すると彼は「こんな素敵な顔もね」と言って、いつ撮ったのか、キッチンで何かを作っているときに、包丁の手を止めて何かをじっと考え込んでいる表情も撮られていた。
あとは うまく書き上げたのが嬉しいのかパソコンの前の満足げな表情も。
私はつい顔をほころばせて彼を見た。
私たち二人はお互い深いところは干渉しなかったけれど、こんな甘ったるいやりとりも楽しんでいた。
期間限定の恋・・・私にははじめての経験だったけれど彼はその相手として理想的な人だった。





☆お疲れ様でございました。m( __ __ )m

いつもながら長くてごめんなさい。
このお話・・・起承転結で言ったら・・・まだ「起」なんですよ。そのかわり、「承」からは一気にラストまで早いはずですから。
今年中に「承」「転」まで行けるかなぁ・・・最低でも「承」はなんとかしたいものです。
ってことは6話じゃぜんぜんおわりませんね。10話くらいになるでしょうか?いや、もっと??
なぜ「起」の部分をこれだけグダグダ長く書くのでしょう・・・???
創作の中のJEWELさんと写真家の彼のキャラを説明したくて・・・説明しすぎでしょうかね・・・ははは・・・はは・・・
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by juno0712 | 2008-12-28 23:38 | 創作・HOME
こんにちは。

創作読んでいただきありがとうございます。
がんばって続き書いていますよ。
明日の夜あたりに続きがUPできるでしょうか?
年内は5話くらいまで行きたいものですが・・・

実は今日の記事はちょっとお遊びで。

海外のサイトなんだけど、すごいんですよ。

まず、ビョンホンをココロに思い浮かべて、ひたすら質問に答えていくんです。

そうすると・・・

19問目、あるいは25問目あたりでビョンホンの画像がば~~~ん!!

その質問は

「あなたのその人は有名ですか?」
「アメリカ人ですか?」

そんな感じで次々と質問に答えていくのです。

すごくアバウトな中からどんどん特定していくんだけど、でも「○○という映画に出たか?」みたいな聞き方はしません。

「映画の中で死んだか?」は聞かれた。

でも、ビョンホンじゃなくたって死んでるよね?

娘はミスチルの桜井さんで試したら 16問目くらいであてられ、

息子は大好きなNBA選手はもちろん、 スラムダンクの主人公、桜木花道も!!
くれよんしんちゃんも!ドラえもんなんかあっという間に!!

そうそう、草野マサムネ(スピッツ)も20問行かずに当てられた~!

どれだけ膨大なデータがあるのやら???

おかしいのは ビョンで試してたとき、 途中でチャン・ドンゴンの画像が出てきて・・・

そういうときは「MORE」を押してすすめてくださいね。


こちらをクリック

◎夜は混んでる可能性あり
◎左上のイギリスの旗をクリックすること。
◎PLAYをクリックする。
◎英語ですがシンプルです。でも息子も私も、翻訳機を出しながらやってました。

そうそう、当てるとき、そのサイトの「アラジンと魔法のランプ」に出てくるランプの精のオヤジが
得意げな顔するのもおもしろいのよ~~~
反対に全然わからなくてそのランプの精が苦労してるときは「う~~~~」って顔してて、それを見てるのもおもしろい。
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by juno0712 | 2008-12-27 09:22
◎創作以外の記事のレス終了しております。おそくなりまして~m( __ __ )m

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MERRY CHRISTMAS EVE!

なんだかご無沙汰です。
レスも記事も放置してすみませんでした。

素敵なクリスマスを過ごしてますか?
ビョンホンさんもきっとみんなで騒いでるんでしょうね~

実は私、久々に書いてました。
最初に言っておきますけどクリスマス的な創作ではないんです。m( __ __ )m

この創作の書き始めは9月でした。
ブロ友ジュエルさんとたわいないメールをしていたときの
彼女の真面目なレスを読んで「これ、書こう!」と
思ったのです。
もちろん彼女には伝えました。
たった彼女の一言で、あれがこうなってこうきて、こうなって・・・そんなことは書いてる皆さんはよくあることだとおもいます。

確か10月が彼女のお部屋の記念日だったと思い、私はその頃までに書いて
我が家でUPできるかな~・・・・なんて思ってたら・・・
ぜんぜん終わらなくて・・・途中1ヶ月半放置してました。

彼女にプレゼント・・・って言うより、この創作のヒロインは女豹体質の女であり、
いくつかの彼女のセリフは まんまメールからぱくってます。
ってことはヒロインはJEWEL・・・ですね。やっぱり。

ただし!!(ここ重要!)
この創作は名前はJEWELですが
当の本人とは99%違うでしょう。
っていうより、あくまでも私の創作の中の架空人物として存在しています。
なので、この創作を読んでJEWELさんてこんな人?って
思ったら 「あれはお話の中のキャラでホンモノとは別人」と言わなくてはね!

しかも、今日はイントロと2話をやっとUPしてますが
これ・・・いったい何話になるかな・・・
今年中にUPできるんかいな??
(最低6話くらいにはなるかな・・・)

ラストは書き終わってるんだけど真ん中が真っ白け。
必死で書きますがなんとも遅筆なもので・・・

足掛け二年になると思う・・・

久々なんであまりにもペンが進まずどうしたもんやら・・・って思ってました。
きっと私が女豹じゃないからなんだろうな~

楽しんでいただけたら幸いです。m( __ __ )m

jewelさん・・・謝っとくわ。最初に。ははは


タイトルは「HOME」

ビョンホンは今回カメラマンでございます。
だから我が家をこのスキンにしたのに・・・ぜんぜん書きあがらなくて
クリスマススキンにできなかったのよね。ははは・・・
なんとJEWELさんの職業は・・・

ではどうぞ~~

☆2話で16ページくらいなんだけど、携帯からはフォント小さくしないと全部読めないかな?

こちらから~
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by juno0712 | 2008-12-24 01:01 | 創作・HOME

HOME ②



私のところに戻ってきた彼はたばこを吸えて人心地がついたのか大きくため息をついた。
そして一通り用事が済んだせいか 手持ち無沙汰になったのかもじもじとすっかり飲み干したエスプレッソのカップをさわっていた。

もう夜9時・・・

「ねぇ・・・今日 あなたは泊まる場所はどうするの?」

「え?」

そう言われて困ったような顔をした。

そうよね。
どうするも何もお金がない彼は野宿するくらいしかできないことを十分知っているのに私はなんて意地が悪いんだろう。

「もし、よかったら私の家、ここから近いんだけど泊めてあげましょうか?」

少しびっくりした顔で彼は私を見た。
私が男性なら・・・彼は快くその申し出を受けたのだろうか?

私は彼がはっきり戸惑っているのを感じながら言葉を続けた。

「ごめんなさい。私が何者かも言わないで」
「私は小説家なの。この近くで一人暮らししてます。それほどせまくないし、まったく使ってない部屋もあるから せめてクレジットカードをあなたが受け取るまででも私の家にいたらどう?」

「あ・・・名前はJEWEL。ごめんね。ペンネームだけど」

JEWEL・・・彼は小さく私のその名前をつぶやいた。
彼の名前を聞いておいて、私がペンネームしか彼に教えないのも失礼な話だけれど 
この非日常の出来事の中で私は常に優位を保っていたかった。
そういうことに彼がどう反応するかも興味があった。
無礼に思ったり私を怪しんだりするのであれば それはそれでいい。
あとは自力でなんとかできる、と思うんだったらそれでもいい。

「いいの? 泊めてもらえるとありがたい。君には面倒をかけっぱなしで申し訳ないけど」

彼はそのセリフがそれ以上でもそれ以下でもないかのように私に言った。

「あまり気を使わないで。ここまで面倒みたのもきっと何かの縁だと思うから」

私のその言葉を聞くと彼は少し黙って
「縁か・・・」
小さくそうつぶやいた。

レシートを手に取り二人で店を出ようとしたときに私の携帯が鳴った。
私は彼を待たせて話をした。

「あなたのバッグ!置き引きされた方!みつかったみたいよ!」

すぐに私は二人で指定された品川駅の遺失物保管所に出向いた。
置き引きされたあと、彼の財布の中の現金・・・それは大して入ってなかったらしいが
ドル紙幣数枚が抜き取られ、それ以外はほぼ無傷で駅のトイレのゴミ箱に放置されてたらしい。

彼はバッグの中のものを確認していた。
ライカのデジカメ、手帳、I-POD、たくさんの電池、筆記用具、それらを確認するとバッグの底にある小さなポケットの中をさぐった。
そして中からパスポートとカードを出した。

そしてほーっと大きくため息をついた。
クレジットカードを私に見せながら彼は言った。

「ごめん。もう再発行手続きをとったからこれは使えないね」

私も残念そうに頷いた。
バッグが見つかったタイミングを誰かに感謝したかった。


品川駅から、私の家につくまでの間、私たちの会話は途切れがちだった。
彼は私が質問すればきちんと答え、質問がなければ黙ったままだった。

トツトツと話す彼の話から、日本に来る前は南米に数ヶ月滞在していたと言っていた。
その前はタイに。
つまりここ二年ほどは仕事の依頼で世界を回っていると言っていた。
仕事の依頼さえあればどこにでも行くつもりだと言いながら、バゲッジがみつからなければ仕事ができない、と商売道具のカメラが入っているその行方を心配していた。

「大丈夫よ。きっと見つかるから」
根拠もなく励ます私に、律儀にありがとうと返す彼。

そんな話をしながら私の家に着き、私がパスタをゆで、お風呂の用意をしているうちに
彼は居間のソファで寝てしまったようだった。
疲れ果てて眠っている彼の無防備な顔。
その顔を見ていると、彼の前で振舞った高飛車な態度がなぜかすごく申し訳ないように思えた。
彼は私のこと、なんて思っただろう・・・
生意気な女だって思ったに違いない。

(私は生意気だけど寝込みを襲うようなことはしないから安心して眠ってね)

そしてエアコンを弱めに設定すると、ノートパソコンをダイニングテーブルに移動した。
ここに来る途中で寄ったコンビニで買ってきた彼の下着、ひげそり、ハブラシなどをそっとテーブルの上に置いて照明を落とした。
以前つきあっていた男が持ち込んだ未使用のひげそりが洗面台の奥にあったことを覚えていたがそれはもちろん言わずにおいた。

シャワーを浴び、部屋着に着替えるとPCを立ち上げる。
夜12時・・・
思いもかけない一日だった。
ほっとしたらいつもの頭痛に気づいてあわててロキソニンを飲む。
私は小さい頃から激しい頭痛持ちだった。
この仕事をしてからは肩こりや背中まで痛くてよくマッサージに通っている。
首をぐるぐるまわしながら私は水を飲んだ。

私は今日片岡と詰めてきたある堅物の女助教授の恋を書くためにいくつかの
構想をまとめはじめた。
3パターンを用意して2週間後に片岡に見てもらう予定だ。

(悲恋にするか・・・それともハッピーエンドにするか・・・悩むわね・・・)

静かな部屋にパソコンをタイピングする小さな音だけが響いていた。
一つ目の構想がひと段落しようとしたときにソファで眠っている彼が目を覚ました。
そして目覚めの悪い顔でこちらを見た。

多分状況を把握しきれていない彼に私は声をかけた。

「シャワーを浴びたら?もしおなかがすいているなら何か食べる?」

彼はひどく汗をかいていたらしくすぐにシャワーを借りたい。と言った
私は彼がシャワーを浴びているときにパソコンで彼の名前を検索してみたが、どれひとつヒットしなかった。
写真家・・・カメラマン・・・
イ・ビョンホンと言う名前ではどれひとつもヒットしなかったのだ。

(やっぱり相当無名なのかしら・・・)

30分ほど経つと彼はここに来る途中のコンビニで買った下着を着て、バスタオルで頭を拭きながらバスルームから出てきた。

私は白いBVDのLサイズのシャツが彼には小さかったことに驚いた。
がっちりしているとは思っていたが、半そでから出ている二の腕ははちきれそうなくらいだ。

「あ…Lじゃだめなのね。きついでしょう?」
彼は首を振って答えた。

「いや、問題ない。とにかくやっと落ち着けてほっとしてる。どうもありがとう!」

洗いざらしの彼の髪…
清潔な石鹸の香り…
下着と一緒に買ったひげそりで彼は魅力的だった不精ひげもきれいに剃りあげて
私の前で38歳とは思えないさわやかな微笑みを見せる。

そして一気にミネラルウォーターを飲み干した。
ふーっと大きくため息をつくと私を見て少し照れたような顔をして言った。

「なんだか昨日からよく眠れないんだ。時差ボケかな。眠ってもすぐ目が覚めてしまって・・・」

「シャワー浴びて目が冴えちゃったみたいだ」

困ったような顔をして私を見た。
そして部屋に行こうとしている彼を呼び止めて私は言った。

「ねぇ・・・」

彼は振り向いた。

「私と寝てみる?」

え?と小さくつぶやいて彼は私を見つめた。
体をこちらにまっすぐ向けなおしてしばらく黙っていた。

(どうする?)
(まさか・・・そんなことはできない・・・なんて言わないわよね・・・)
(即OKしたら物欲しそうに思われるみたいでいやなの?)
(まだ迷ってるの?)
(私が欲しくないの?)

それは数秒の沈黙だったかもしれない。
まったく音のない世界で私の目の前の男はじっと私をみつめている。

そして・・・彼は私の思い通りにこの誘いに乗った・・・


彼は何も言わなかった。
私はノートパソコンをそっと閉じると彼の前に立ち、彼をみつめた。
そして背伸びをして私から彼の唇にそっとキスをした。

私は両手を彼の背中に回してもう一度キスをした。
今度は彼が私の体に覆いかぶさるように少しとまどうように唇を重ねてくる。

私の寝室に彼を連れてくるともう一度彼は私にキスをしようとした。
顔を近づけようとする直前に、彼は一瞬私から顔を離して言った。

「一応言っておくけど・・・俺、エイズじゃないから」
「え?エイズ?そ・そう?私も大丈夫…」

気分をそぐようなその告白だったが、世界中を渡り歩いて仕事をしているという彼なりの
気遣いなのか?私はあまり気にしていない、というような顔をしてそう言った。

彼は私の両肩を抱き、そしてその手は頬を包むようにして顔を傾けるとそっと口付けた。
行為のはじまりはいつも濃厚なキス。
そのキスだけでイカせてほしいくらい私はキスには拘りがある。
キスの下手な男はそれだけでオコトワリ。
彼は・・・とても上手だった。

私の唇を彼の唇でおおいながら彼はそっと舌を差し入れた。
彼の舌が私の口腔内をまさぐる。
やわらかいのになんて攻撃的なんだろう。
あんなに優しく、少し頼りなげにさえ見えた彼なのに、それとはまったく反対に、私の口を半開きのままにさせて彼の舌を思い通りに動かしている。
まるで蹂躙するかのように。
そしてしっかり唇をあわせて思い切り私の唇を吸う。
彼の手は段々私の背中にまわり、そして右手はTシャツの中をまさぐりはじめた。

私を一気に熱くさせるキスをしたまま背中に回した手はブラのホックを器用にはずす。
小さく息をすると私の乳房は彼の大きな掌に包まれて嬉しそうに弾んだ。

囁くような声で彼は言う。
「ごめん。俺、久々なんだ。女性を抱くのは」
「だから 自分をどれだけ抑えられるかわからない。ごめん・・・」

彼の言葉のとおり、そう言うと彼は私の上半身を起こすと一瞬で私のTシャツを脱がした。
彼も着ているシャツを脱ぐと外見からはよくわからなかった、彼の鍛え上げられたすばらしい体が私の目の前に広がった。
浅黒い胸。
6つに割れた腹筋。
目の前で私をみつめる彼の視線。
私の目をじっとみつめ、そのまま私の乳房へ、そしてもっと下へ視線を動かすと
もう一度私の顔をじっとみつめた。
しなやかなこの体に抱かれようとしていることを考えるだけで私の体の奥に
ある種の興奮がわきおこってきて私はごくんと唾を飲み込んだ。
彼はすでにボクサーパンツ一枚になっていたが、すでに昂ぶっているのがはっきり見て取れる。

ベッドサイドの明かりは最小にしてあった。
彼は裸の私をベッドに横たわらせると小さな声で Jewel・・・とつぶやいた。

私は目を閉じる。
彼がゆっくりと私の体に覆いかぶさってくるのがわかった。
 
しなやかな黒豹のような体で彼は私の体の上で獣になった。
番(つがい)のメスのように私は彼を受け入れる。
私は闇の中で彼に捉えられ・・・
そして征服された・・・




☆だらだらと長くてごめんね~お疲れ様でした。
明日からまたせっせと続き書きますね。
レスも待っててね~m( __ __ )m
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by juno0712 | 2008-12-24 01:00 | 創作・HOME

レス終了~!

すっごくレスが遅れましてごめんなさいね。
とりあえず、レス終了~



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◎「あなたは遠いところに」はこちらから


オフカイのレスは個々にはしてませんが、ご一緒して下さった皆様、ありがとうございました。


今日のつぶやき・・・

先日 私と子供二人でしゃぶしゃぶ食べ放題に行ったんです。

込んでるから先に息子行かせて、名前を書いといてって頼んだの。あのお店の入り口においてある紙ね。順番待ちの。

そして・・しばらく並んでたら・・・

「イシマツさま~~~~」って・・・

息子が低い声で「はい~」って答えた。

イシマツ??

イシマツ??

なぜイシマツ???

息子いわく「そう簡単に、本名出さないほうがいい」だって・・・

それにしても絶妙なのか微妙なのかわからない名前だわ。

ってそれだけです。

ごめん。

ビョンのファンミは決まり、クリスマスCDは来るし、今年もHOTに終わりそうだね~

2/28・・・どんなファンミなんだろう。

一時間半・・・髪の伸びたあのまんまで来てほしいな~

ぜひぜひ~~お願いします~~♪♪

って今公式覗いたら~~~~~~!!!!

はぁぁぁっぁぁ・・・
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by juno0712 | 2008-12-18 21:22

あなたは遠いところに

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こんばんは。
レスもせず、記事あげてごめんなさい。m(__)m

☆今日はとっても素敵なニュースがありましたね~♪♪
ダーリン・・・待ってるわ・・・


さて・・・映画の感想です。忘れそうなので早くUPしとかないとね。

楽しかった昨日のオフカイのあと、「目には目を」と「あなたは遠いところに」の二本を見ました。

その二本のうち、圧倒的に胸にせまったのが、スエちゃんのこの映画です。

まずはこの映画の感想を書いておきたいです。

映画が終わったあと、監督の(王の男もとった監督だったとは!)舞台挨拶っていうか、質疑応答もあってびっくり。思っても見ませんでしたから。

でも、監督、全部解説してくれちゃって、あ~そうか、そうか、と思ったのですが

彼の解説聞くまで 自分がどう感じたのか怪しいです。

でも・・・すごく切なく、可憐なスエちゃんの演技は胸にせまり、泣けました。

ネタバレはこちらから  ↓

ネタバレです。監督の解説も。
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by juno0712 | 2008-12-14 22:02 | 映画・ドラマレビュー
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す・す・すごい・・・ぐちゃぐちゃだわ・・・ごめんね。撮影するときに画面が暗くなるもんでそれをあちこち修正してたらこんなになっちゃった・・・ははは・・・

本日は銀座でオフ会。
総勢8名でした。
こんなにおお賑わいのオフカイというのもとても、いえ、すごく久しぶりです。
楽しかったです。
銀座DVDデッキ設置されてる某カラオケ店12時集合!

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こんなブツを持参した方も・・・
おおおお・・・あれですね~~~!!!

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今日はオフ会のあと、「目には目を」と「あなたは遠いところに」をシネカノンで見ました。

これはまた後日。
っていうかこの記事に追記するかも。

簡単な感想だけとりあえず・・・

目には目を→う~~ん、すごい緊迫感、スピード感あって、チャ・スンウォン素敵・・でも・・・もう一ひねり、もう一エピソードほしいよ。ハン・ソッキュの活躍場面なし!

あなたは遠いところに→前半、すごく単調。っていうかスエちゃん人形みたいに主体性ない設定だからしょうがないのか?
中盤、後半からぐいぐいと・・・これ、面白かったです。

なんと、そのあと、「あなたは遠いところに・・・」の監督 イ・ジュンイク監督の舞台挨拶あってびっくり!!!質疑応答も面白かったです。明日以降に詳しく!!


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これはシネカノンでもらった韓国ショーケースのちらし。
ブロ友からの情報で早速入手したのですが
なんと4行目から・・・ノムノムノムが来年の日本公開を控えている・・・って書いてある。
ってことは買い付けされた・・・ってことよね?

わ~い!わ~い!


オフ会でご一緒してくださった方々、本当に楽しい時間をありがとうございました。
遠方よりはるばる(笑)来てくれたK!!!今年も会えてよかったよ~♪
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by juno0712 | 2008-12-14 00:09

日々の徒然にも脱力目線であれこれと。そしてびょんほん♪


by juno0712